マイクロソフトが発表、対話式AI ‘Copilot’ がすごい！

Copilot の特徴

では、「Copilot」は一体何をするAIなのでしょうか。その特徴について詳しく見ていきましょう。

最大の特徴

「Copilot」の最大の特徴は、ユーザーが文章で指示を出すだけでパソコンの作業や設定の変更が可能になる点です。例えば、「明日の会議の資料を作って」と指示すれば、そのとおりに行動してくれます。

作業環境の改善

「Copilot」はユーザーがパソコンの作業環境を改善する方法を問うと、目に優しい画面設定を提案し自動的に変更します。これにより、長時間の作業でも目の疲れを軽減できるでしょう。

資料の要約と音楽の提案

また、PDFファイルなどをチャットに貼り付けて資料の要約を指示できます。仕事や学習にピッタリの機能ですね。さらに、作業中に最適な音楽を問うと、音楽配信サービスから適切な曲のリストを提案し、再生画面を表示します。

影響

このような「Copilot」の導入によって、パソコンの操作体験は大きく変わります。ユーザーが自らパソコン上の情報を探したり、ソフトを起動したりする手間が省ける可能性があります。しかし、便利さの一方で、AIに頼りすぎることによるリスクも忘れてはなりません。

マイクロソフトとOpenAIの協業

そして、ここで注目したいのが、マイクロソフトとOpenAIの協業です。マイクロソフトはOpenAIが開発した対話式AI ‘ChatGPT’に、自社の検索エンジン ‘Bing’ の機能を搭載することを発表しました。これにより、ChatGPTはインターネット上の最新情報をリアルタイムで反映できるようになります。そして、CEOのナデラ氏も、このChatGPTとの連携強化の方針を明確に示しています。

それでは、この協業がどのように形になるのか、具体的に見てみましょう。

マイクロソフトとOpenAIはAIプラグインのエコシステムの支援と拡大を共同で約束しました。これにより、OpenAIのChatGPTとMicrosoftのCopilotの提供品、例えばBing Chat、Dynamics 365 Copilot、Windows Copilot、そしてMicrosoft 365 Copilotなどが、オープンスタンダードのプラグインを介して相互に統合します。開発者はMicrosoft 365 Copilotにプラグインを用いて自身のアプリやサービスを統合することで、日々の仕事をする場所で数億人のユーザーにリーチすることが可能になります。

Microsoft 365 Copilotでは、ChatGPTプラグイン、Teamsメッセージ拡張、そしてMicrosoft Power Platformコネクターといった3種類のプラグインが存在します。これにより、開発者は既存のソフトウェアやツールの投資とスキルを利用することが可能になります。

Microsoft 365 CopilotのEarly Access Programの参加者は、Atlassian、Adobe、ServiceNow、Thomson Reuters、Moveworks、そしてMuralを含むパートナーから50以上のプラグインにアクセスすることができます。また、今後数ヶ月で数千の追加の業務ラインとサードパーティのプラグインがMicrosoft 365 Copilotに統合される予定です。

Microsoft Graphは顧客の生産性と協力のデータ、ならびにそのコンプライアンス、セキュリティ、およびプライバシーポリシーへのゲートウェイです。CopilotはMicrosoft Graphのデータとともにユーザーのプロンプトと応答を基にして、ランタイムでセキュリティと許可を継承します。

まとめ

マイクロソフトは新たな対話式AI「Copilot」の試験導入を発表しました。これはユーザーが文章で指示を出すだけで、パソコンの作業や設定の変更が可能にする新たなAIです。画面設定の自動変更、資料の要約、音楽提案など、多岐にわたる機能を提供します。これによりパソコンの操作体験は大きく変わる可能性があります。

さらに、マイクロソフトはOpenAIとの協業を強化。OpenAIが開発した対話式AI ‘ChatGPT’に、マイクロソフトの検索エンジン ‘Bing’ の機能を搭載しました。これにより、ChatGPTはインターネット上の最新情報をリアルタイムで反映できるようになります。